未来のパソコンのかたち〜BeagleBoard〜

Beagleboard

一週間前、アメリカの電子部品通販サイトに注文していた
Beagleboard」(ビーグルボード)が到着しました。

Beagleboardは、こちらの記事にもあるように、
8cm四方の手のひらサイズの電子基板です。
(直販価格で$149(約15000円)。)


これでいったい何ができるのかということですが、
写真にもあるようにモニタとマウスとキーボードをつなげば
なんと「1台のパソコン」になります。


対応しているOSはLinuxですが、Webブラウザもメールソフトも動きますので、
現在、ネットブックやネットトップといわれている低価格パソコンと
同じことができてしまいます。

特筆すべきはその低消費電力です。
通常コンピュータが消費する電力は、デスクトップPCで150〜200W、
ノートPCだと50〜75W、いまはやりのネットブックでも20〜25Wです。

しかしこのBeagleBoardの消費電力はたった2.5Wであり、
ネットブックの10分の1しか電気を消費しません。
このため、電源も小型のACアダプターで済み、
強力に発熱する部品を冷やすための冷却ファンもありません。

今後の世界で支持されるといわれる技術トレンド
「省エネ、エコ、軽薄短小、ハーフプライス」
に完全に合致した商品といえます。



送られてきた直後は基板が箱に入っただけの状態でしたので、
自力でSDメモリカードにOS(Linux)をインストールし、動作確認まで
試してみました。
(インストールの仕方はこちらを参照すれば可能です。)


実際に動かしてみると、搭載しているプロセッサが高性能なため、
デスクトップ系のLinuxでもかなり動作は快適です。
これならインターネット端末としてなら十分使えます。


最近はネットブックもモデルチェンジのたびに肥大化が進み、
当初の「そこそこの性能で低価格」というコンセプトがすっかり
忘れ去られていますが、BeagleBoardは技術進化の可能性の一つ
を指し示しているのではないかと思います。

低価格でこのような部品が入手できるようになると、
個人レベルでも「デジタル家電」が開発できますので、
かなり面白い未来が待っているように感じています。