工業の個人化 〜Make: technology on your time〜

昨年を振り返ると、半ば取り憑かれたように色々と新しいモノを試していました。
実はその理由、下の本を読んでスイッチが入ったからです。

Make: Technology on Your Time Volume 01

Make: Technology on Your Time Volume 01という名のこの本、
基本的には自作したモノを紹介する季刊雑誌なのですが、
創刊によせてのDale Dougherty氏のことばがとてもイカしています。
(オンライン版)

以下、その抜粋です。

我々はテクノロジーを消費するだけの存在ではなく、テクノロジーを創造する人間、「Maker」にもなれる。テクノロジーを自らの必要に適合させ、生活の中に取り入れていくこともできる。
(中略)
今、個人が利用できるテクノロジーはデータを作り、管理できるだけのものだが、間もなく、複雑な「物」を作り出すためのためのテクノロジーが現在のパソコンと同じように安価に手に入る時代がやってくる。テクノロジーが我々の日常生活に影響を与える時代は始まったばかりである。そう言っておかしくないことがこれから起こり得る。
『Make』は、主としてテクノロジーを生活に役立つものにする方法を紹介することを目的としている。その中心をなすのは、テクノロジーを利用した「プロジェクト」を紹介する記事である。どれも読者の興味を引き、しかも実用的なプロジェクトのはずだ。取り組みがいがあって、ともかく体験として楽しい。成果として得られるものは、友人や家族と分かち合うことができる。「Maker」になることは、料理人になることに似ている。先達の真似をし、さらに自分なりの工夫も加えていくことが大切だ。

技術雑誌というよりも、なにかしらの思想書の雰囲気が漂っています。

この本を読んだあと、
何かを作らずにはいられない気分になり、
結果、このような状態このような状態に至りました。

いやはや、書物が人の行動に与える影響というのは
恐ろしいものです。

正月休みにこの本を読み返しましたが、
別のスイッチが心の奥でカチッと音をたてました。

今年もあさっての方向に向かって全力疾走したいと思います。