ネットブックの先にあるもの 〜SmartQ 5 MID〜

peco232009-08-06

気になっていたモバイル・インターネット端末
「SmartQ 5 MID」を手に入れました。

ネット上では今年の5月ごろから話題になっており、
最近では雑誌の記事にも登場するようになってきています。
(ブログ記事--->その1 その2
(日経Linux記事---> その1 その2

この製品はMID(Mobile Internet Device)というもので、
ケータイとネットブックの間を埋めるものとして、今年の
後半に各社から販売が予定されています。

今回私が手に入れたのは中国の「北京智器」製の
MIDですが、今回はここの通販を利用しました。
日本国内からでも購入でき、
この手の商品としては信じられないくらい低価格です。

到着から一週間ほど使い込んでみましたので、
自分の視点で感じた感想などを書いておこうと思います。


良い点
1.実売価格約1万5千円($151)とは思えない高機能と外装質感の高さ。
(タッチパネル型の携帯電子機器がこの価格で手に入ることは前例がありません。また外装も無塗装のプラスチックなのですが、中国清代の骨董家具のような木目のデザインとなっており、中国製品にありがちなチープさとは一切無縁です。)

2.電池の持ちが非常に長いため、手帳感覚で使うことができる。
無線LANをOFFにすれば、連続24時間以上稼動可能です。
 長年、小型軽量の電子手帳はSHARPの「Zaurus MI-P1」こそ名機と
 思っていたのですが、この製品をみて「負けた」と思いまし
 た。。。。)

3.ソフトはすべてオープンソース系のため、購入後に自分好みに自由にカスタマイズ可能
 (初期のOSはubuntuがインストールされていますが、もっと軽快な
Androidにも入れ替えができます。どれだけフリーダムな設計。。。)


改善してほしい点
1. 日本語環境の正式サポート 
(日経Linuxの記事を見ながら操作すれば日本語化は可能なのですが、Linuxのコマンド入力等が必要ですので、初心者にはやや敷居が高いです。)

2.動画再生能力の強化
(一応、H.264形式の動画も再生できるのですが、CPUだけで処理しているため、負荷が重く、かなりコマ落ちします。DSPの処理能力を上げて動画再生能力を上げてやれば、消費電力を増やすことなしに問題解決につながるのではと思います。)

3.各種ドライバソフトの整備
(このSmartQ 5のCPUにはARM系のものが使われているのですが、このCPUに対応したFLASH Playerが現在無く、ブラウザ上でYoutubeニコニコ動画を観ることができません。まあ、数が出てくれば、このあたりも解決していくとと思いますが。。。)


いまのところ、国内メーカーにはこれに対抗できるような低価格製品は全くありません。このため、かなり脅威的なのですが、一部機能はケータイですでに実現できていますので、日本国内で広く受け入れられるかどうかはかなり微妙なラインなように思います。