EVレンタカーに乗ってきた

電気自動車ジラソーレ

今週末は、以前から気になっていた電気自動車(EV)に乗ってきました。

乗った車はAUTO EV社のジラソーレです。
ここでも紹介されていますが、2人乗りの超小型電気自動車です。

この車、昨年6月のエコカーワールドでも展示されていて、センスの良いデザインで非常に気に入ったのですが、今回初めて運転し、その乗り味を確かめてみました。

街中を1時間ほど走り回ってみましたので、
自分の視点で感じた感想などを書いておこうと思います。


良かった点

1.強力な加速で、一般道の車の流れに十分ついていける。
  (最高時速65km/hというのが心配だったのですが、車体が軽量の
   ため小気味よく加速できます。)


2.車幅が狭いため、初めて左ハンドル車に乗る人も違和感が少ない

  (とにかく小回りが利きます。車を運転しているというよりも、
   バイクに乗っているという車両感覚に近いです。)

3.収納スペースが想像以上に大きく、日常の使い勝手も良さそう。
  (座席後部のトランク以外にも、前部ボンネット内部にも収納
   スペースがあったのはびっくりでした。これはEVならではの
   車体パッケージングだと思います。)
   
  
改善してほしい点
(というか、自分が購入するときは手を加えたい箇所)


1. ブレーキパッドを強力なものに変更

  (ブレーキに倍力装置が付いていないため、ブレーキペダ
   ルをかなり強く踏まないと減速できない。多少交換頻度が
   高くても、強力に利くブレーキは乗り物としての安心感が
   増す。)


2. アクセルペダルの踏み込み量とトルク発生量の微調整

  (これは好みの問題だと思うのですが、借りたレンタカーは
   踏み込みはじめの遊びが大きく、違和感がありました。
   電気自動車はAT車のようなクリープ現象が無いため、
   坂道発進時に後退しやすい性質を持ちます。アクセルオンで
   すぐにトルクが出る設定のほうが個人的は運転しやすいです。)


3. 回生ブレーキの利き具合の調整

  (標準設定ではアクセルオフで自動的に回生ブレーキが作動する
   ようなのですが、交差点で停止する場合だと目標位置から
   かなり手前で停止してしまいました。個人的にはアクセルオフ
   で惰性状態に入り、ブレーキの踏み込み始めが回生ブレーキ
   に設定されているほうが運転しやすいです。)
  
    
いろいろ注文をつけてしまいましたが、
この車を総じていえば、
「欠点もあるけれど、それを補ってあまりある魅力を持つクルマ」
の一点につきます。

日本の自動車メーカーも来年から本格的に電気自動車を量産しよう
としていますが、ここまで割り切った車体設計をしたものは
あまり見当たりません。現在のガソリン自動車の延長線上で
クルマを作る限りはこのような突き抜けたものは出てこない
のではないかと思っています。