i-MiEVを乗り倒してみた(その3)

一般世間では電気自動車の日産のリーフが話題になっています。

私のほうはといえば、EVのガツンとした加速感を忘れないようにするため、
4ヶ月ぶりに三菱のアイミーブをレンタルして走り込んでみました。

今回でアイミーブを運転するのは3度目なので、少し心に余裕がでてきたせ
いか、実際の使い勝手の点で感じたことを書いておきたいと思います。



1.電費をよくしたければ、惰性走行(Nレンジ)を積極的に利用する。

電費というのはガソリン車の燃費のようなもので、1kWhの電力量で
走行可能な距離のことです。一般的に電費を良くするには以下の
走行テクニックが推奨されています。

(1)急加速しない。

(2)減速時には回生ブレーキを使い、
エネルギーを回収する。

しかし、実際に走りこんでみたところ市街地走行においては

(3)惰性で走行する。

というテクニックもかなり効果ありそうです。一口に惰性走行といって
もむつかしいことではなく、交通の流れに乗ったときに、ニュートラ
(Nレンジ)に入れてやるだけです。惰性走行中は慣性の法則従って
転がっているだけなので、エネルギーを消費することはありません。
ちなみにこの運転は電車で良く行なわれている方法のようです。



2.急速充電は30分80%充電よりも、15分60%充電のほうが使い勝手が良い。

今回の走行では、充電のあと全力走行を行ない、また充電を繰り返し
ました。このため街中の急速充電器を何度か利用することがあったの
ですが、急速といえども待ち時間は30分。おまけに満タン容量の80%ま
でしか充電されません。
そこで、半分の15分ならどれくらい充電されるのかを良く見てみると、
何と60%まで充電されます。

つまりで30分の急速充電で80%の容量までためて走るよりも、
15分の急速充電を2回行ったほうが120%分の電力を使える計算
になります


限られた時間で充電と走行を繰り返したいのであれば、15分間ずつ
の急速充電を行いながら走るのが良いようです。


3.現在の航続距離でも市中に点在する急速充電器をハシゴすれば意外と遠いところまでいけそう。


より大きな地図で 急速充電器設置箇所1 CHAdeMO を表示
今回は京都市の西京極運動公園の急速充電器のみを利用しましたが、こちらのマップ
をみると関西地方には急速充電器が点在しているのが分かります。



より大きな地図で 急速充電器設置箇所1 CHAdeMO を表示


これらをハシゴしてゆけば、たとえ航続距離が短くてもかなり遠く
まで足を伸ばせそうです。

(たとえば京都起点で国道9号線を西に進むと、道の駅ごとに急速充
電器が設置されており、これを使いながら走ってゆけば、鳥取県あたり
まで走ってゆけるようです。)



いまのところEVの裏技的ドライビングテクニックを紹介サイトは
あまり見かけないため、これからも気づいたことはアップして
ゆきたいと思います。