シェア[共有]いう思想
最近、非常に注目している本があります。
- 作者: レイチェル・ボッツマン,ルー・ロジャース,小林弘人,関美和
- 出版社/メーカー: NHK出版
- 発売日: 2010/12/16
- メディア: ハードカバー
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この本、自分用の電子書籍と、
回し読み用の紙の本の2部購入してしまいました。
本の内容はネットのあちこちで紹介されていますので詳細はそちらに譲りますが、
この本で描かれている「モノを分かち合って社会をまわしてゆく」という概念は共感できるところがあり、目指すべき理想の姿であると考えています。
いままではそういうことを実際に始めようとしてもコストがかかりすぎて非現実的だったのですが、
情報技術の進歩により「仕組みづくり」が非常に低コストでできるようになり、アイデアひとつで実現可能であるという実例が紹介されています。
これを読むと一個人の小さな力であっても、それを結集していくことで「より良い未来」を構築できるという希望を見せてくれます。
私がネットワーク通信を始めた20年前はニフティサーブというパソコン通信を利用していたのですが、そこでの会員どうしのやりとりは本書ような助け合いの精神があふれていたように記憶しています。
最近はネットの負の側面がことさら強調されていますが、私はこの原体験があるからこそ性善説を信じられるようになっています。
本書が提示している「共有」という仕組みは性善説が前提になっていないとうまく回っていかないはずですが、それが非常に多く実例として機能していることが紹介されています。
今年の目標として、このような仕組みを作れないか全力で考えてみようと思います。